ぼくのなつやすみ2 ~海の冒険編~
777海と山に囲まれた小さな港町で、ボクくんが過ごした忘れられないひと夏の冒険。
昭和の終わりを色濃く残す1975年の夏休みを舞台に、都会から両親の都合で親戚の叔父さんが暮らす伊豆の小さな港町へと預けられた小学3年生の少年・ボクくんを操作して、潮騒の響く入江や緑豊かな裏山を縦横無尽に駆け巡りながらひと夏を過ごしていくアドベンチャーゲームの金字塔的続編です。 プレイヤーはボクくんとなり、毎朝のラジオ体操で元気にスタンプを押してもらったあとは、防波堤からの釣り糸垂らしや、珍しい昆虫の採集、さらには近所の子供たちとの秘密基地での遊びや海の家でのお手伝いに勤しみながら、ゆっくりと流れていく郷愁に満ちた時間を味わい尽くします。 開発を手掛けたミレニアムキッチンおよび綾部和氏の指揮のもと、前作で確立されたノスタルジックな空気感をさらに深化させ、透明度の高い海中散歩や夕暮れの買い出しなど、あの時代の日本人が心の奥底に封じ込めていた原風景の再現度が徹底的に追求されました。 ただ明確なレベル上げや世界の救済といった派手な目的が存在しないがゆえに、目の前にある美しい夏の風景や日焼けした肌の感覚そのものが最大の報酬となり、当時の慌ただしい日常を送る現代人たちの乾いた心を心地よく潤してくれた最大のセールスポイントとなりました。 セミの鳴き声と波の音が絶え間なく響く圧倒的な没入感のなかで、二度と戻らない子供時代のワンシーンを追体験する切なさと心地よさが少しの妥協もなく噛み合い、レトロゲームの棚にあの日の潮風と塩辛い記憶をしっかりと刻み込む非常に価値の高いタイトルです。









