ファイナルファンタジーII
1020言葉を覚え、戦いの中で成長するキャラクターたち、ポケットで蘇る悲劇の反乱軍の物語。
帝国軍の侵略によって両親を失ったフリオール、マリア、ガイの若者たちが反乱軍に身を投じ、過酷な戦争の渦中で数々の仲間たちの死や裏切りに直面しながらも戦いに挑んでいくドラマチックなロールプレイングゲームの携帯機向け移植版です。 プレイヤーはレベルという概念を排除し、攻撃を受けた回数に応じてHPが伸びたり、剣を振るうちに熟練度が上がったりする独特の「熟練度システム」や、特定のキーワードを記憶して人に尋ねる「言葉伝えシステム」を駆使しながら冒険を進めていきます。 開発を手掛けたスクウェアにおいて、限られたモノクロのワンダースワンの液晶画面でもキャラクターの感情や重厚なシナリオの雰囲気を損なわないように、UIの最適化やグラフィックの再構築が丁寧に行われました。 ただファミコン版の硬質なバランスをそのまま持ち込むのではなく、携帯機でいつでもどこでも手軽に育成の試行錯誤やキーワード集めを楽しめる利便性が、当時のRPGファンの細やかな隙間時間を夢中にさせた最大のセールスポイントとなりました。 従来のファンタジーの枠を超えた悲劇的な戦争の群像劇と、自分の行動がそのままキャラクターの成長に直結する尖った育成システムが少しの妥協もなく噛み合い、レトロゲームの棚にポケットの中で繰り広げられたあの日のシビアな冒険の記憶をしっかりと刻み込む非常に価値の高いタイトルです。




















