ポケットモンスター 銀
223時を刻む世界でルギアの影を追い、二つの地方を駆け抜ける銀色の冒険。
金バージョンと対をなす形で同時期に発売され、パッケージに描かれた伝説のポケモンであるルギアを巡る壮大な神話と、ジョウト地方全体を揺るがすロケット団の残党との戦いを描いた本格的なロールプレイングゲームです。 プレイヤーは主人公の少年を操作して、ゲーム機に内蔵された時計機能による現実の昼夜や曜日の概念に翻弄されながら、野生のポケモンのなかから特定の時間帯にしか姿を現さない種類を探し出したり、手持ちのポケモンたちにどうぐを持たせて戦闘での戦術を広げながら冒険を進めていきます。 開発を手掛けたゲームフリークおよび任天堂において、前作から引き続き引き継がれるポケモンの総数を一気に数百匹規模へと拡大し、通信交換の仕組みをさらに洗練させることで友達同士での対戦や収集の熱を最高潮まで高めるための緻密なゲームデザインが徹底的に追求されました。 物語の後半で前作の舞台であるカントー地方へそのまま足を踏み入れて再びジムリーダーたちに挑むことができるという、当時のプレイヤーにとって望外のボリュームとサプライズが詰まった仕様が、すべてのRPGファンの心を鷲掴みにする巨大なセールスポイントとなりました。 時間経過という現実の要素をゲームシステムへと見事に落とし込み、二つの地方を股にかけた果てしない冒険の舞台を提供した設計が少しの退屈も感じさせずに噛み合い、レトロゲームの棚にポケモントレーナーたちの熱い絆と終わらない旅の記憶を鮮烈に刻み込んだ非常に価値の高いタイトルです。






